うしじまいい肉の下着ポーズ集 + 4名の作家による作画解説本。
何か描こうと思って適当に本棚を物色すると、
ポーズ集より、ついこの本を手にとってしまう。
ポーズ集としても技法本としても、女体をより魅力的に描きたい方におすすめしたい。
資料というより、ラクガキや練習のネタが欲しいひとにちょうどいいはずだ。
うしじまいい肉パート(30P弱)
大体1ページに1ポーズ、下着姿のうしじまさんが掲載されている。
数が少ないように思えるが、そのぶん写真が大きいのでとても描きやすい。
しかもモデルがうしじまいい肉なので、モチベーションも維持しやすい。(重要)
白いタンクトップを身に着けて、
何やらローション的なものをたらして肌をテカテカさせている写真が何枚かある。
反射によって太ももの立体が分かりやすくなっていたり、
下着が張り付いて透けることで体のラインが見えやすくなったりしていて、
非常に楽しく描けることだろう。
白いタンクトップのほかには水色のボーダー下着 + しましまオーバーニーの写真があり、
しましまが立体を把握するのにとても役立つ。
この点については本文でうしじまさんと対談している桂正和先生も言及していて、
写真の横に以下のような言葉が添えられている。
ストライプは立体感を出すためのツール
ストライプは立体感が分かるからいいよね。強調しやすい。(桂)
さすがと言うほかない。
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写真集パートの後には、上述したようにうしじまいい肉と桂正和の対談が掲載されている。
こちらのボリュームは8Pほど。
作画解説パート(約100P)
うしじまいい肉パートにばかり目がいってしまうが、
作画解説もかなり充実している。
作画解説パート冒頭の、井上淳哉先生の女体の描き方解説は、本書のタイトル通り正に「つぼ」だ。
女性を魅力的に描きたい絵描きにとって、かなり参考になるだろう。
「向こう側を想像させるには消え際が重要」など、
女性以外を描くときにも役立つ「つぼ」が紹介されているので、ぜひ手にとって確かめてみてほしい。
井上先生パートの最後には、作画環境やインタビューも簡単に紹介されている。
その後に続く鶴岡孝夫先生、atu先生、黒坂圭太先生による「脱力作画」についても、
写真と図解を用いて丁寧に解説してある。
ただしこれらの内容は、必ずしも初心者向きではない。
「初めて人体を描く。何からやったらいいか分からない」
という方にとっては少々高度な内容だろう。
とは言っても、絵なんて、
「簡単なことから順番にマスターしなければ、次のステップに進んではならない」
なんてものではない。
たとえ初心者でも興味を持てる対象があるなら、その興味をこそ優先すべきだろう。
そういう意味で、興味のある方はぜひ手にとって、解説文や図解を見つつ、
文字通り見よう見まねで模写してみるといいはずだ。
まとめ。女体を描きたい方へおすすめの作画本。
女体へのリスペクトを忘れずに。(本文より)
柴太
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