本当に気持ちが疲れてしまって、寝る前に日記すら書けなくなったことがあり、そのまま日記を再開できずにいる。
日記については、2013年に始めて、途中大きく空く期間があったり、書き忘れた日があったりしながらも、2018年4月くらいまでは続いていた。
そして2018年4月から8月現在まで、日記は途切れている。
しかし日記は書いておくと自分のためになるのは明らかなので、ここらで再開したいところだ。
そこで、今まで本を読んだり実際に書き続けたりして得た、日記を書き続けるための知見をまとめてみた次第である。
概要を先に書くと、日記に何を書くか、どんな媒体に書くか、どのように書くか、の三軸について、それぞれの要素をとにかく簡単に単純にしよう、という話である。
そもそも日記に何を書くのか?…日記は「日誌」
日記は、何も考えず息をするように書けることが大事である。でなければ続かない。
そこで内容については、「日誌」に徹するのがベストプラクティスである。
淡々と「y年m月d日、どこへ行った。何をした」くらいだけでも書いてあると、あとで大変役に立つ。
何年も前のことをすぐ思い出せるように具体的に記憶しておくのは不可能だが(できたとしても無駄すぎる)、記録してあればその日の日記を探せばいいだけなので簡単である。
どんな媒体に書くか?…Evernoteに新規ノートで
日記は何に書くのがよいかというと、個人的にはEvernoteに新規ノートを毎日作って書いていくのが最も簡単である。
まず、なぜEvernoteなのか。
1つめの理由は、検索が強力で、過去の日記を参照したいときに日付ベースでもキーワードベースでも探しやすい、ということ。
2つめは利用者が多くサービス自体が簡単に無くならなさそう、ということ。
3つめはEvernoteに限ったことではないが、クラウドサービスなのでスマホとかPCとかバラバラの端末で書いても、書いたものが手作業なしで一箇所に集められるので散逸しづらいことである。
Evernoteでなくても、もっといいクラウドサービスが今はあるのかもしれない。筆者はすでにEvernoteに大量の資産があるし、課金するだけの価値があると思っているし、積極的に乗り換える理由がいまのところないので、特に他のサービスを探したりはしていない。
話がそれた。
次に、なぜ新規ノートなのか。
毎日書く日記は、書こうと思ってから、可能な限り少ない手間で、実際に書き始めるところまでたどり着かなければならない。
例えば、洗面所までバスに乗って30分かかるとしたら、疲れて眠い日は「今日は歯磨きしなくていいか…」という気持ちになってしまうだろう。これは歯磨きまでのコストが高い状態である。
布団の横に洗面所があれば、寝る前に歯磨きするのは簡単だろう。これは歯磨きまでのコストが低い状態。
そういう意味で、すでに作ってあるノートに追記していく形式は、書き始めるまでのコストが高いのである。
追記式だとどうコストが高いのか考えつつ、それに対して新規ノートを作る方式だとどうか挙げていく。
第一に、既存ノートに追記しようとすると、毎回そのノートを探す必要がでてしまう。
日記ノートのショートカットを用意しておくにしても、クライアント起動後にそのショートカットをクリックなりタイプなりするという一手間がある。
これは、何かを書くという行為のお手軽さを減じ、コストを高くする。
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新規ノートを毎回作れば、探す手間はなくなる。
第二に、日記を書こうとするたびに、既存ノートを編集できる環境が必要になってしまうこと。
これはつまり、既存ノートの編集機能が備わっているEvernoteクライアントを使える環境が必要であり、かつ同期するためネットが繋がる環境が必要である、ということだ。
ネットが繋がったらあとで同期する、としてもいいかもしれないが、競合すると面倒だし、競合しないよう気をつけるなどしてしまうと、かなりコストが高く本末転倒な感がある。
新規ノートに書く場合、ノート追加に機能を絞った軽いクライアント(後述)が使えるし、競合を気にする必要もない。
ここまでで、細かいことを気にしすぎだと思うだろうか?
しかしこうした小さなストレスが、日記を書くことを億劫にさせるのだ。
新規ノートに書くことにしたら、あとはもう何も考えず新規ノートを作るだけでよくなるので、上記のようなコストから解放される。
日記をまとめたいなら、新規ノートに書いたあとでノートブックに集めるなりすればいい。inboxに入りっぱなしでも検索すれば必要なときに探し出せるので、別にそれでもいいだろう。
筆者は一応、ノートブックにまとめている。
それから、iPhoneで日記を書く場合、少しでもスマホのお手軽さを活かすため、筆者はFastEverというアプリを使っている。
このアプリは立ち上げるとすぐに新規ノートに書き始められるところがよい。起動も公式アプリに比べると早いし、文章を書く機能も公式アプリよりずっと使いやすい。
ただしこのアプリに既存ノートの編集機能はない。新規ノートを作ることしかできない。だから良い。
iOSのEvernoteアプリは編集については正直使い勝手が良くないので(重いしなんか同期のレスポンスが悪い)、筆者はiPhoneのEvernoteアプリはほぼ参照にのみ使っている。
ちなみにAndroid端末については、筆者は持っていないので分かりません。
どのように書くか?…単純なフォーマットで
どのようにというのは、フォーマット、つまり文章の体裁のことである。これは次のように、とにかく単純にする。
まずその日のノートの1行目に日付を書いて改行し、そうしたら2行目からその日あったことを羅列していく。
フォーマットに凝ってしまうと、確実にしんどくなる。ただのテキストで、単純なフォーマット。これ最強。
だから日記を書こうとしたとき、実際の手順は次のようになる。
- 新規ノート作成
- 「きょう」とタイプして変換候補の今日の日付を選択(2018/08/05とか2018-08-05とか)
- 改行して、その日の出来事を淡々と書く
これでかなり、「日記書こう」と「日記書く」のあいだが短くなったのではないだろうか。
まとめ
日記は、あらゆる面で書くコストを下げるべし。
書くコストを下げる軸としてこの記事では、書く内容、媒体、フォーマット、という3つに着目した。
とにかく簡単・単純にすることに工夫を凝らそう。日記の内容に工夫を凝らしてはいけない。
習慣化だ!と意気込んで書く時間を決めたり生活のタスクに頑張って差し込もうとしたりするのは、日記を書くコストを十分下げてからでよい。
というわけで、今日から日記を再開しよう。そうしよう。
筆不精すぎて友達をなくす柴太
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