ネットで土鍋炊飯の方法を調べたら、人によって言ってることがまちまちだったので、
実際にやってみた上で要点と手順をまとめておく。

土鍋でご飯を炊く3つの要点

要点

  • 吸水しっかり
  • 弱火でなく、とろ火
  • 火を止めるタイミングだけはよく見る

なぜ土鍋?

百均で土鍋が売っているのを見かけて、ふと思いついた。

難易度高くない?

大丈夫。別に難しくない。
たぶん。

焚き火と飯盒で炊くより大分簡単。

今回の炊飯環境

道具

  • 百均の土鍋(300円)
  • 家庭用ガスコンロ

土鍋の本体とフタはけっこうガタガタだ。
気密性とかはあんまり気にしない。

コンロは火の出る部分が大きいほうが、鍋底に均等に火が当たってやりやすい。

材料

  • 東北産コシヒカリ(大阪市内のスーパーで3000円/10kg): 乾いた状態で2合
  • 水道水: 400〜450ml

方針

  • 実用性重視
    • 手間とおいしさの追求はトレードオフ
    • 楽して、かつ失敗しない

炊飯手順

  1. 米に水を吸わせる
  2. 土鍋に投入
  3. 沸騰させる
  4. とろ火で水気を飛ばす
  5. 一瞬ファイヤー
  6. 蒸らす

では工程ごとに見ていく。

1. 米に水を吸わせる

  1. 米を洗う
  2. 米を水に浸ける(10〜20分)

透明だった米が白くなるくらいしっかり水を吸わせておくと、失敗しない。
ふっくら炊きあがりやすく、生煮えになりにくい。

吸水は30分以上、という記事もあるが、
私が実際にやった感じだと、冬場でも20分も浸ければ充分おいしく炊ける。
もちろんもっと長くても問題ない。

2. 土鍋に投入

  1. 米の水気をきる
  2. 米を土鍋に投入
  3. 米2合に対して水400〜450ml程度を投入

水の量は厳密でなくてよい。
加熱工程で加減できるからだ。

3. 沸騰させる

  1. 土鍋を中火〜強火にかけて沸騰させる
  2. 沸騰したらすぐにとろ火にする

鍋から吹きこぼれる直前くらいまで、しっかり沸騰させる。
ちょっとグツグツしてきたかなー、くらいだと、まだ弱いかもしれない。

2合なら10分くらいで沸騰するだろう。
沸騰さえすれば中火でも強火でもいい。
強火だとタイミングがピーキーになるので、
中火のほうがコントロールしやすくはある。
どっちでもいい。

くどいようだが、沸騰したら、とろ火だ。

4. とろ火で水気を飛ばす

  1. とろ火にしてから10分間くらい加熱を続ける
  2. 少しフタをずらして中の様子を確認する
  3. この時点でおいしそうだったらOK

火を止めるタイミングが大事だ。
ここだけはしっかりやる。

ご飯が水っぽくなく、ふっくらとしている様子だったら火を止める。
べちゃついていそうだったら、そのままフタを戻して加熱を続ける。

とろ火なので、多少加熱しすぎても焦げ付きにくい。
そのため追加の加熱もしやすい。
「すでにおいしそう」というくらいまで加熱を続けても大丈夫だ。

とろ火が炊きあがりの調整を容易にする。
失敗しないためのとろ火だ。

5. 一瞬ファイヤー

  • 火を止める前に、10秒間くらい強火にする

多分しなくても大丈夫だが、したほうが気分が出る。
鍋の温度が上がって蒸らしが捗りそうな気がする。

6. 蒸らす

  • 10分間くらいそのまま置いておく

おいしそうで待ちきれなければ、すぐ食べてもいい。
蒸らしたら、鍋底からはがすように全体をかき混ぜる。

注意点

日本料理屋で半年間だけバイトしていたときの経験からいうと、
あんまり横に広すぎる土鍋だと、火の当たり具合がバラついて難易度が上がる。
真ん中は焦げてるけど縁の方は生煮えになることもある。
まあ2〜3合炊くくらいなら、あまり気にする必要もないだろう。

ちなみに私は鍋を火にかけたタイミングで、タイマーではなくストップウォッチをつける。
何分くらいで沸騰したか、火を止めるまで何分かかったか、
何となく意識しておくと次回の改善につなげやすいからだ。

まとめ

土鍋でご飯を炊く。
炊飯器の手軽さには敵わないが、米を炊いたという満足感を得られる。

また土鍋で炊くと飯粒同士の分離感があり、口の中でほぐれておいしい。

冷や飯を加熱し直したときも、かたくなりにくい気がする。

炊飯中に土鍋の前で待っている間も、ずっと注視している必要はない。
本読んだり味噌汁作ったりしながら炊ける。
さすがに火の前から離れるのは危険だと思う。(火事的な意味で)

amazonでも土鍋を探してみた。
これなんか適当そうだ。

ちなみにこの記事で使っている土鍋も浅型だ。

炊こう、ご飯。
お米、ありがとう。
全国の農家の方に感謝します。

柴太